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雨と弓

ヘタレ人生、貧乏神の七光り

死ぬかと思った!!?? 最近Ver.

ノンフィクションつながりで書いてみる!

去る4月の話。

交通事故で軽自動車に踏まれた。

フロントで踏まれ一時車は止まったが、パニクった運転手が再発進。リアでもしっかり踏まれた(とどめを刺しに来ていると思った)

肋骨8本完全骨折、鎖骨2箇所骨折、肩胛骨骨折。
肋骨が肺に刺さり外傷性気胸、肺挫傷、その他擦過瘡多数、打撲多数、靭帯損傷も。
幸い裂傷はなっかった。

人は意外に丈夫なもので、意識ははっきりしていました。

(スプラッタ注意?)

 

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(画像はうっすらタイヤ痕。見えるかな?)

 

輝点がちらつき妙に明るい視界のなか呼吸ができず、ひたすら苦しかった。

即座に意識不明になるほどのものではなかったにしろ、むしろ意識を失いたかったくらいです・苦笑

「こういう時どうしたらいいんだっけ?」
「脊椎を動かさないようにしないと!」
「呼吸を。今はとにかく呼吸をしなきゃ」

我ながら冷静である*1

その傍らでパニクった運転手さんがオロオロ。

「あ、ああ、ああ、あ、あの、あの、だ、だいじょ、ぶです、か!!?」

うん、ちょっとダイジョばないんだ。
落ちつていください。頼むよ。
てかそんな慌てふためくぐらいの惨状なのだろうか。想像したくねぇ。

冷静である。

けれど声を出したくても声にならない。

きゅう、きゅう、呼んで、くださ

声は3文字が限界である。しかも満足のいく音量にならない。
しかし丁寧語は忘れない。

それでも聞き取ってもらえたようで、電話しに?視界から消える。

呼吸をしないと。呼吸を続けないと。

 

そうこうしているうちに、ちょっと余裕が出て来た。
現状を確認してみる。

体は動かない。

ダメージで体が動かなくなることはあるらしいと知っていたけど、本当に動かなかった。

せいぜい数センチ足を動かせるくらい。

そういや痛みがない。

全然痛くない。

踏まれている最中、明らかにヤバい音と振動があったから痛まないはずないのに。

脳内ではアドレナリンがフィーバーしているらしい。

脳内麻薬とはよく言ったものだと、何かに感心する。

たまたま居合わせた小学生が高みから声をかけてくる。

「いま救急車きます」

しっかりしているな、君。ありがとう。

 

いきなりサイレンが聞こえた。

これだけ神経が張ってる。近づいて来たならわかるはずなので不思議だった。そして何か違和感。

人が駆けつけてくる。

色々確認しているようだが、最終的には体を支えてくれるだけで一向に助けてくれない。

そう、消防署の隊員達でした^^;
(違和感の正体はサイレン音が違ったことだ。後から知ったが、ほんの数十メートル先に消防署があった)

少なくとも2名の隊員に体を固定され、誰も一言も発しない気まずい時間。
(隊員達は最初「大丈夫ですからね〜…」など声かけくれた。状況からちょっと信用できなかったけど・汗 感謝はしてます!)

 

そこへ再び、今度こそサイレンのクレシェンド。

よく知るサイレン音に、やっと助かると一安心。

テキパキと首が固定され(結構苦しい)グアッと体が浮き(やや怖いくらいに)ストレッチャーに乗せられる。

救急車に乗るのは初めてで、現実を忘れて少しワクワク。
僕の5割は好奇心でできているんです。

ストレッチャーが車に載るとき、思いの外振動やショックがなくて驚いた。
そしてすごく狭いことに再度驚いた。

テキパキと処置が施され、観察され、記録されていく。

そして

「陰茎勃起!!!」

・・・ウソ・・だろ・・・?汗
(いきなりシモになってしまって申し訳ないけど、事実なので割愛のしようが・・・)

ぜんっぜんそんな感じはしなかったけど、いかんせん体の感覚が曖昧なもので「絶対ない!」とも言えない。

いやん恥ずかしい(〃ω〃)

 

と、ここで安心したのか、苦しさが一気に戻ってきた。
(羞恥で安心したわけではありません。念のため)

痛いところがないかと問われたので、一生懸命訴える。

こきゅ、が、でき、ない、くるし

聞いているのか聞いていないのかわからないような反応。

怖い。復唱してくれ!確認してくれよ!!

そんな中でもだんだんと朦朧してくるのがわかる。

「死ぬのかなぁ」なんて思ったりする。

案外平穏。

こんな穏やかなら、これで逝くのもアリなのかもしれない。

それでも呼吸を。息を。と思いつづける。

 

その傍らでは受け入れ先の病院を決めるべく電話をかけているようだ。

何やら話ししている。

A「2次?」
B「・・・いや・・・」

怖ええぇ!!!
(注:救急病院は1次から3次まで役割が分かれており、1次は救急の中でもそんなに緊急性を要しないものを受け入れ、1次で手に負えない割と高度な医療を要するものが2次、3次はその中でも特に生命維持に関わる症例を扱うイメージ)

B「とりあえず2次に電話してみて、ダメだったら3次で」(逆だったかも

・・・目を覚まさせにきているのだろうか。
意味のわかる人の前でそんな会話を展開しないでほしいよ。全く。

とりあえず、なかなか発進しない救急車に焦れていました。

 

その先の経緯はよく覚えていないけど、搬入されたのは国立医大付属病院。 

「病院に着きましたよー。もう大丈夫ですよ^^」

救命士が声をかけてきてくれ、虚ろだったのが少し現実に戻ってきました。

搬入されるまでの間に服は切り刻まれ、その時には素っ裸にされていた。

羞恥?へっ。この先に待ち構えていたものに比べたら屁でもないさ。

スムーズに車から降りるストレッチャー。
あれだけ大きい段差はスムーズなのに、院内の床の凸凹は振動として感じる不思議。

運び込まれた処置室。

退けられる毛布。

早速観察を始める複数のアツい視線・・・

男女問わずの若い学生にさらされる裸体。むしろこれで死にそう。

死因:恥か死

 

と、学生?事務員?看護師?いずれかわかりませんが、女性が語りかけてくる。

誰かに連絡するためにスマホのロックを解除したいのでパスコードを教えろと。

教えたくともパスコードは英数字を含んだ15桁。とても伝えきれない。

ゆび、あるなら、ゆびで

と右手を持ち上げようとする。

ちょっと「・・・?」を挟んだ女性。

すぐに意図を察してくれたようで「大丈夫です、体は全部ついていますよ^^ 指、お借りしますね」と指紋認証をしてくれた。

何気にこの会話で初めて、体が全部あるという事を教えてもらえてすごく安心した。

本当に、本当に!

 

この後、サクッと処置され無事ICU入りしたのでした。

運び込まれた時口の中パッサパサで、水が飲みたいと訴えても認められず、妥協で口をすすぐ事を認められ行ったのが、これまで人生上最もさっぱりした口すすぎだった事。

されるがままに体をくまなく洗われてしまった事。

ICUでは自分の置かれた状況を把握しておらず、すぐ車椅子に乗ろうとしたら(おそらく)痛み止めの強烈な副作用で、もんの凄い目眩と吐き気を催した事。

ブロック注射のおかげで入院生活の前半は大きい痛みと無縁だった事。そして肩こり背中コリとも無縁でやたら快適だった事。

頭を洗ってくれた男性看護師の超絶テクが凄まじく(溺れるかと思った)、以降動かず痛む体に鞭打って自力で洗った事。

ドレンチューブの挿入が一連の中で一番痛く悶絶した事。一度抜いた後状況が芳しくなく再度挿入することに難色を示したら、意識を落とした状態でやってくれたこと。

初めての全身麻酔と手術に興味津々であった事。

ドレンチューブから液漏れしてスプラッタになったこと。ドレンチューブを抜いた後の縫合が噂に聞いていたホッチキスだったので記念写真を撮ったこと(超痛い)

大ダメージであったにもかかわらず2週間で退院し、4週目には働き始めたこと(結構無茶したとは思う)

体の形状が変わってしまったことが、後になって思いの外応えて憂鬱になったこと(今は盛り返しました)

他にも多々ありますが、全てが初めての経験でした。

 

書く機会があったら書きましょう!
(なさそうな気はするけども!)

*1:これまで数回事故にあったことがあるからだろうか