雨と弓

ヘタレ人生、貧乏神の七光り

交通事故の被害者になったなら⓪

突然やってくる「被害者」という現実

僕が交通事故に遭ったのは、2016年4月24日15時頃。

僕の住む北海道ではようやく雪が溶け、穏やかに晴れこころもち暖かく、風もない日和。

ペーパードライバー歴が長く*1バイク歴4日目な僕は、おっかなびっくりバイク屋に向かっていた。

 

買ったばかりでピカピカな中古車、SUZUKIのグラストラッカーはたまにエンストするけど元気良く走る。「草追い」なんて素晴らしい名前がつけられたこのバイクはニュートラルギアに入れづらいという問題を抱えていた。

素人なりに調べてみたところ、オイルドレンボルトの取り付けが誤っているとそういう症状が出やすいようだ。原因はそれに限ったことではなかったが、とりあえずボルトの取り付けだけみてもらうよう約束を取り付けたのだった。

自宅から片道10km、約30分の道のりだ。

慣れないバイク、慣れない公道、慣れない道のり。到底スピードなんか出すつもりになれない。

何もかもが新しい体験だ。

 

不安も心地よさも共にして直線道路を走っていると、対向車線に車が停まっている。どうやら、こちら側の路外にある学校*2に入ろうしているようだ。

減速して様子を見るが、一向に動かない。

かなり近づいたが、一向に動かない。

もしかしたらこちらが通過するのを待っているのかもしれない

動向に注意を払いながらも、そう思うには十分すぎる時間があったと思う。

 

瞬間。突然車が動いた。

距離的に衝突は避けられないと瞬時に悟った。クラクションを鳴らす余裕もなく、急制動を図る。頼む、止まれ!

にもかかわらず相手の車はまるでこちらがいないかのように進んでくる。

窮地に陥ると物事がゆっくり見えるそうだが、そこからはまさにスローモーションだった。

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現場の状況

ベージュ色の軽自動車の、左ドアミラー付近にぶつかる。

バイクの後部が少し持ち上がり、体が浮き始める。

フロントガラスと小さいボンネットを空から近距離で見下ろし、落ちた。

ここまで心の中ではずっと「嘘だろ!?」と思い続けながら。

 

そこからは乱れた画像と雑音。

気づいたらなぜか車の底を見上げていた。車は止まっている。

ぼんやり「ああ、事故に遭ったんだ」と思って、しばらく*3そのままだった。

 

“ギリ・・・”

 

不意にヘルメットが音を立てた。

同時に首に動きが伝わってくる。車が動いている!!!

 

慌てたものの体が思うように動かず、アスファルトと車体に挟まれ回転するように擦れた。

ふと視界に後輪がよぎった。

「嘘だろ・・・」

宙を飛んでいるときは衝動の言葉だったが、今は絶望の言葉だ。

体は為す術もなく、回転しながら、踏まれた。

嫌な音と振動が体を伝わるのがわかる。

 

車体下から体が抜け、空が眩しく見えた。

視界には星が散っていた。こんなマンガみたいなことって、本当にあるんだ。

体は全く動かなかった。

代わりに、痛くもなかった。

ただただ呼吸が苦しく、「呼吸をしなきゃ、息を、息を・・・!」と思っていた。

 

やがて消防隊が来て現場の確保を行い(ただし処置はできないようだった)、後に救急隊に回収されることになる。

まさに息も絶え絶え、朧げになりがちな意識の中なんとか受け答えをし、H大病院に運ばれた頃には、僕は「被害者」となっていた。

 

「交通事故の被害者になったなら」

ここでは僕が事故に遭い体験・経験したことを、主に保険・補償の内容で書いていこうと思います。

状況は様々でしょうけれど「被害者」となられた方々、この度は本当にお気の毒でした。

これから書くことが微力ながらも皆様の助けになれれば幸いです。

疑問点などはコメントに書いていただければ気が向いたらお返事します。
(内容によっては記事に反映することもあります)

当方は法律の専門家ではないので的確に回答できないことも多々ありますが、できうるだけ正確な情報を提供できたらと思います。

また⭐︎をつけてもらえればモチベーションの餌にします。

よろしくお願いします!

 

 

次回、交通事故の被害者になったなら①〜被害者ぶってるだけじゃ誰も助けてくれない〜

 

付録

退院後、上記を楽観的に書いた記事があります。

scrap.hateblo.jp

*1:そういう人対象の教習には通ったものの

*2:当時は知らなかったが

*3:多分1分もない